この記事では2022年3月13日(日)に行った基本設計図打ち合わせについて解説します。前回は2022年2月23日(水)にて工事請負契約を住友不動産と締結しました。
なお、住友不動産との契約後シリーズについては、こちらから記事一覧としてご覧いただけます。
現在の状況整理
基本設計図(1/100縮尺)の完成を目指します。完成といっても、今後一切修正できないというわけではありません。だいたいの部屋の位置など大枠が決まっていけばOKです。
住友不動産が扱う基本設計図の種類は次の通りです。
名称 | 説明 |
---|---|
平面図 | 建物の各階を水平に切断して上から見下ろした図面 |
立面図 | 建物の外観について各面を正面から見た図面 |
面積算定図 | 建物の各階の面積を求めた図面 |
配置図 | 敷地と建物と道路との関係を示した図面 |
基本設計図とは別に外観イメージもいただきました。
この記事では、主に打ち合わせで用いた平面図と外観イメージを掲載しています。
平面図についての話し合い
私たち夫婦で用意して、事前に営業さんに共有した資料があります。それは「我が家の理想の間取り」です。
経緯を説明します。この打ち合わせの前に私たちは一度帰省しています。そのとき、両親や親戚に間取りの相談をしました。中には、間取り作成スキルの高い親戚が何人かいます。彼ら彼女らに間取りを書いてもらったのです。
私たちが作った間取りを営業さんに共有した時期は、今回の打ち合わせ日ギリギリでした。そのため、今回営業さんから提案してもらった平面図と、私たちが作った間取りには当然齟齬があります。この齟齬を解消していく話し合いをしたのが今回の打ち合わせという位置付けです。ただし、私たちが作った間取りは1階のみです。したがって、1階については上述の通りすり合わせを行い、1階以外については提案してもらった平面図をもとに話し合いを進めました。
1階の間取りを確認
ご提案いただいた1階の平面図
LDKについて説明します。私たちが事前に要望した通り広く開放的な空間になっています。
畳はなくすか広げるかする必要があることをお伝えしました。想定している畳の用途は、老後の寝室です。年をとると2階に上がるのが大変になると考えたからです。もともと主寝室は1階に配置することを希望していましたが、予算の都合で2階に持っていく妥協をしています。畳に布団を2枚敷くことを考えると、最低でも3.75畳が必要です。可能なら4.5畳はほしいです。
階段はリビングに配置されています。いわゆるリビング階段というやつです。リビング階段については、好き嫌いがけっこう分かれると思います。私たちにとっては「どちらでもいい」という温度感です。間取りを考え尽くした結果として、リビング階段になるならそれでよいし、リビング階段にならなかったらそれはそれでよいという風に受け入れようと決めました。
パントリーと勝手口が希望通り配置されています。建築予定地はやや田舎なので、近所の方から野菜などを直接いただくことがしばしばあります。そういったケースを鑑みると、キッチン近くにパントリーと勝手口があるのが便利です。
玄関について説明します。面積は必要最低限確保されているというのが率直な感想です。
土地柄玄関の位置が気になります。私たちの土地は北風が激しいのです。厳密にいうと、北〜北西からの強い風が頻繁に吹きます。この気候に対応する設計が必要になります。ただし道路が北側にあるので、玄関の位置はできれば北側のままがいいです。
水回りについて説明します。全体的に回遊しやすい間取りになっています。
玄関から洗面室までアクセスしやすいのが素敵です。おかえり洗面という、帰ってすぐ手洗いに行ける間取りが流行っています。それを希望される方にとってこういう間取りは嬉しいですよね。
また、脱衣室と洗面室が分かれています。もし分けることができるなら分けたいので嬉しいです。ただ脱衣室に鍵をつけたら、洗面室とトイレに玄関側からしか入れないタイミングが生じてしまいます。そこが少し気になりました。
お風呂が1620になっていますが、私たちが希望した内容が反映されています。子どもと一緒に入ることや老後のことを考えたら、洗い場が広くなっているのは魅力的です。
私たちが用意した1階の間取り
LDKについて説明します。
広い空間が実現できました。それは、可能な限り通路をなくしたからです。通路も使い方によっては必ずしも無駄な空間というわけではありません。しかし、私たちは居室の面積を大きくするため、できるだけ通路ができないように設計しました。
ピアノや家電タワーなど想定できる物を記載しました。特にピアノの位置はプロの設計士さんをも悩ませるらしいです。ソファもかなり大きめの物を想定して書き込みました。後々入れたいソファが入らなかったら悲しいですもんね。そして、キッチンはグラフテクトを採用する予定なので、寸法をそちらに合わせています。グラフテクトはサイズが大きめなので注意が必要です。
キッチン周りの物の取り回しがしやすい間取りができたと思っています。以下が全て一箇所に集まっています。
- バックセット
- 冷蔵庫(シンクの南に配置予定)
- 家電タワー
- パントリー
パントリーに触れたついでに、勝手口にも工夫があるので言及します。勝手口を出てすぐの西に袖壁を設置しました。家の西側に隣家があるので、そこからの目隠しをする役割があります。
玄関について説明します。
北の外壁面より内側に玄関ドアを設置しています。それにより北風への対策を講じています。風対策以外にも、次にあげる嬉しいポイントがあります。
- 玄関ドア前の外空間に屋根がある(雨のとき楽)
- 玄関ポーチが広い(自転車置けそう)
- 玄関が奥まっていて安心感がある(個人の感想)
また、玄関に入って横方向に広くしたのもポイントです。靴を履いた状態で列になりづらいので便利だと思います。可能な限り面積を広げず、できるだけ暮らしやすくなるよう意識しました。
水回りについて説明します。
小さな収納(図面において小さなコの字型で表現)をところどころに配置しました。横幅はわずかですが、150mmあるだけでも小さな物を収納できるので便利だと考えました。
洗面室と脱衣室はロールスクリーンで隔てることにしました。基本的には開放しておきます。脱衣室への目線を遮りたいときにスクリーンを降ろします。目線を遮りたいときというのは、着替えているところを見られたくないとき(年頃の娘とか…??)や来客時など、そう頻繁には起こらない想定です。ポイントは、スクリーンを降ろしているときも洗面やトイレを他の人が使えるということです。
1階の平面図の修正箇所
基本的には私たちが用意した間取りに寄せてもらうことになりました。比べてみるとわかりますが、両者はそこまでかけ離れていません。大きく異なるのは階段の配置でしょう。それにしても、プロが作った間取りとそこまで大きな違いがないのは安心材料になりました。
LDKについて説明します。
両者で主に異なる点はキッチン周りの収納箇所でしょう。私たちが用意した間取りは、バックセットや家電タワーなどが南西部分にまとまっていて便利です。提案してもらった平面図は、バックセットや冷蔵庫が隠れるように配置してあります。そのため、見た目的にすっきりするでしょう。
プロ目線のアドバイスを1ついただきました。それは、シンク南の薄い棚についてです。壁の厚さを考慮するとほとんど有効な奥行きがないので、なんらかの工夫が必要とのことです。単純に壁を厚くすれば問題ないでしょう。
玄関について説明します。
両者で主に異なる点は次の通りでしょう。
- 玄関ポーチの広さ
- 玄関に入ったときの横方向の広がり
「玄関はそっくりそのままこの間取りで問題なさそう」というお言葉を営業さんからいただきました。
水回りについて説明します。
両者で主に異なる点は回遊できるかどうかでしょう。玄関から水回りに入れる提案はとても魅力的です。一方で、私たちが用意した間取りは、脱衣室を締め切っても洗面やトイレが使いやすいのがポイントです。
ここでもプロ目線のアドバイスを2ついただきました。第一に、小さな収納(図面において小さなコの字型で表現)についてです。壁の厚さを考慮するとほとんど有効な収納が作れないので、なんらかの工夫が必要とのことです。もう少し収納用の場所を作ってあげれば問題ないでしょう。第二に、トイレの背面収納についてです。トイレの広さを考慮すると背面収納は狭くなりすぎてしまうとのことです。トイレを広くするか、書いた通りの背面収納を諦めるかどちらかです。
2階の間取りを確認
上述ですが、ここからは私たちで用意した間取りはありません。そのため、提案してもらった平面図を元に打ち合わせを進めます。
ご提案いただいた2階の平面図
私たちが希望した部屋数とそれぞれの畳数はしっかり確保されています。
洋室2部屋は子ども部屋を想定しています。ただ、記事執筆時点で子どもはいません。このあたりはあくまで想定の域を出ませんが、子どもは将来的に2人くらいで考えています。
また、夫の仕事部屋として書斎を用意しました。主にリモートで働くことを計画しているためです。遮音性の高い室内ドアや鍵付きなどしっかり仕事に集中できる環境を用意したいです。
2階の平面図の修正箇所
小さな洗面台を追加したい旨をお伝えしました。この打ち合わせ直前に出た要望です。2階で歯磨きしたり、コーヒーを沸かせたりできたら便利だと考えたからです。
それ以外に修正箇所は特にないというのが正直なところです。階段の位置が変更になるので、その影響がどうなるかといった点が重要です。したがって、現時点であれこれ話し合う点があまりないわけです。
小屋裏の間取りを確認
ご提案いただいた小屋裏の平面図
11.2畳という広い空間を提案してもらいました。私たちは買い置きするタイプの生活スタイルなので暮らし方にもマッチしています。また、固定階段なのも使いやすそうです。都度階段を出すタイプだと使うのが億劫になってしまいそうです。
普通の部屋にせず小屋裏を作るメリットは金銭面にあります。天井高1.4m以内などの基準を満たすと延べ床面積に含まれなくなり、単純に家を大きくするより比較的安く導入できます。蔵なども同じ考え方です。
小屋裏の平面図の修正箇所
小屋裏も2階と同様修正箇所は特にありません。ただし、階段の位置が変更になったときの注意点が1つあります。それは、小屋裏の中央から階段が離れると使いづらくなるということです。たとえば西側に階段が設置されたとします。そうなると東側の奥の方の荷物がかなり取りづらくなります。ただでさえ天井が低く中腰にならないといけない空間です。階段からできるだけ近い位置に荷物が来るようにするのが理想です。そう考えると小屋裏の階段は中央がベストなわけです。
外観イメージについての話し合い
ご提案いただいた外観イメージ
見た目がかっこよく好みです。お互いの両親からの評判もけっこうよかったです。
玄関の庇が素敵です。水平方向で900mm分軒が出ています。軒をできるだけ出したいという要望が反映されています。深い軒は見た目がいいのはもちろん、雨のときなど濡れずに済むのが便利ですよね。軒天は木目調にしたいです。本物の木を使わなくてもおしゃれな仕上がりになるそうです。
ブラウンのアクセントも素敵です。ただ、もう少し木っぽさを出してもいいかもという要望を伝えました。木目調のものやもう少し明るい外壁を使うなど色々案を出してみました。
外観イメージの修正箇所
この段階では外観まで頭が回っていないというのが正直なところです。間取りを考えるので精一杯でした。そのため、まずは色々なパターンの外観を見せて欲しいという旨をお伝えしました。今回は黒っぽくてかっこいい感じだったので、次回以降はナチュラルで白っぽい感じなどガラッと変えた外観を見てみたいです。
それとは別に、窓についてここで触れます。窓が全体的に少なく小さいので、今後様子を見つつ増やしたり大きくしたりする予定です。外観にも影響があるので都度調整していきます。家全体に関わることなのでここで言及しました。1階以外の間取りが固まってきたあたりから、本格的に窓の話題に踏み込むのがちょうどよさそうです。
基本設計図打ち合わせ①のまとめ
今回は基本設計図(主に平面図)と外観イメージを元に打ち合わせを進めました。平面図については、私たちがある程度明確なイメージを持っていたのもあって、かなりスムーズな話し合いになりました。一方で、外観についてはまだ明確なイメージを持っていないので、そこまで話が前に進みませんでした。やはりどんなものであっても施主側が明確なイメージを持っているのは大切なことなんだと実感しました。
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